20世紀初頭の建築からインスピレーションを得た「Cubes」テーブルランプ

デザイナーMonica Pinto de Almeidaが木材と光を融合した芸術作品を創出

20世紀初頭の建築、特にバウハウスやドイツのモダニズムからインスピレーションを得た「Cubes」テーブルランプは、木材と光を組み合わせた独特なデザインが特徴です。このランプは、3つの幾何学的な形状がバランスよく積み重ねられ、素材である木材がその温かみを引き立てています。

Monica Pinto de Almeida氏は、建築が創作のエンジンであり、特に20世紀初頭の建築がこのテーブルランプの創造に大きな影響を与えたと述べています。明確な幾何学的形状と素材への真実性を重視した作業方法が、このデザインの創造と開発における主なインスピレーション源でした。

「Cubes」テーブルランプは、光とグラフィックデザインを組み合わせたコンセプトを表現しています。3つの形状はそれぞれ異なるプロファイルを持つように配置されており、視覚的な発見を促します。LED回路と拡散器を備えた照明器具は、2つのボリュームに対して柔らかく下向きに光を分散します。

このランプは、最初に描画とスケッチを用いてコンセプトを開発し、次にカードボードで作成した物理モデルを用いてボリューム、寸法、光の効果を詳細に作り上げました。最終的には3D製図、木材と材料の選択、LEDライトの特性の研究を行いました。製品はCNCを使用して製造され、ロゴのレーザー彫刻、高度に熟練した手作業による最終組み立て、そしてニス仕上げが施されています。

「Cubes」テーブルランプは、オーク、ウォルナット、パリサンダーの突板オプションを選べる3つの固体木材から作られています。その自然な仕上げのニスが木材の特性を引き立てます。ランプにはLEDライトが内蔵されており、2つのボリュームに対して下向きに光を放つように設計されています。2700ケルビン、2x 650ルーメン、230 V、50Hz、8W、CRI80以上、ビーム120度、長さ2mの透明な電気ケーブルが付属しています。

このランプは、ユーザーとダイナミックな接続を生み出します。視覚的な発見を促す非対称な配置により、視線は静止することなく、距離、ボリューム、形状を探求します。幾何学的な形状の彫刻と光が一体となったシンプルでバランスの取れた形状は、どの部屋にも適しています。ランプは、その美学的な特性と木材の温かみで周囲の空間を照らします。

このデザインの最初のアイデアは2015年に生まれ、その後数年間にわたり開発と研究が行われ、2018年に最終的な作品が完成しました。同年、ポルトガルのインテリアイベント「Sleepin」で初めて展示されました。現在はポルトのCodigoデザインギャラリーで展示されています。

このデザインは、2022年のA' Lighting Products and Fixtures Design Awardでシルバー賞を受賞しました。この賞は、優れた専門性と革新性を示す、クリエイティブでプロフェッショナルなデザインに授与されます。これらのデザインは、その強力な技術的特性と素晴らしい芸術的技巧により、優れたレベルの卓越性を示し、ポジティブな感情、驚き、そして驚嘆を引き立てます。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Mónica Pinto de Almeida
画像クレジット: Image #1: Photographer Tiago Costa, 2021. Image #2: Photographer Tiago Costa, 2021. Image #3: Photographer Tiago Costa, 2021. Image #4: Photographer Tiago Costa, 2021. Image #5: Photographer Tiago Costa, 2021. Video: Art direction and Editing: Mónica Pinto, 2021
プロジェクトチームのメンバー: Mónica Pinto de Almeida
プロジェクト名: Cubes
プロジェクトのクライアント: Mónica Pinto de Almeida


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